CASE.3

世界に一つしかない本をつくる!

お客様の種類:同人作家ご利用事業の種類:同人誌印刷

『本は、持ち運び可能な魔法である』
これはアメリカの小説家、スティーヴン・キングの名言です。

本は、魔法
そのマジックをワンダーに駆使しながら歴戦の魔法使いたちがしのぎを削りあう世界、それが同人誌の世界です。この業界に馴染みのない方にはイメージがつかめないかもしれませんが、同人誌の世界、めちゃくちゃ奥深いです。

まず、本の表紙の装丁。これは、本屋さんに並ぶ一般の単行本に比べてとにかく「個性」が爆発しています。
鬼滅の刃の宇髄天元さん風に言えば、「ド派手に行くぜ」

同人誌は、作家さんにとって大切な我が子のような作品ですから、装丁へのこだわりも人一倍。というか、一般の出版社ではコストを考えるので、装丁にこだわることができるのも個人創作である同人誌の特徴なんです。

オリジナリティを追求しながら、作品の世界観や作家さんの感性を表現しつつ、イベントなどで多くの人の手に取ってもらえる装丁。

そんな理想を形にしていく中で、同人作家さんたちの間で評判を呼んでいるのが、私たち西村謄写堂の同人誌印刷なんです(ドヤ顔)。

私たちの基本姿勢は、とにかく断らない。「こんな印刷できますか?」という問い合わせになんとか形にしようと、作家さんに寄り添って相談や提案を重ねていきます。というのも、私たち自身もこれまで見たことないような表紙の装丁を作ることが楽しくて仕方ないんです。

以前、真っ白な本を作りたいという作家さんがいたり、逆に真っ黒な本を作りたいという要望もありました。

黒い紙の上に黒い箔を押して、光の加減によって絵が浮きあがる加工を施し、フランス製本という表紙を内側に折り返す作業を一つ一つ手作業でやって完成させていく。そうして出来上がった本は作家さんの大切な作品であるのと同時に、私たちにとっても、かけがえのない作品の一つなんです。

西村謄写堂には特殊紙も箔も共に、70種類近くのバリエーションがあって、ホログラム、メタリック、レインボーのようなパッと見で人目を引く加工も得意中の得意です。表紙の人物のピアスの部分だけにエンボスという凹凸のある加工をして手で触れられる仕様にしたこともありました。

さらに中面を印刷するインクもオリジナルで開発したインクで、黒さにこだわったマットインク。見た目の美しさはもちろんですが、何より速乾性が大きなポイントで、インクの乾きが早い分、入稿時間ギリギリまで対応でき、作家さんの駆け込み寺のようになっています。

そんな作家さんファーストの姿勢にこだわるのは、私たちも面白い作品を一緒に作りたいからこそ。びっくりするような難題のオーダーが来れば来るほど、私たちは孫悟空のような気持ちになっています。

へへ、おら、ワクワクすっぞ。